心理

大事なことはプーさんに教わった

本のこと、子どものこと、シンクロニシティ

子どもの本講座11 儀式の発生と文化

喜びだけは人間の意のままにはならない

まずこの言葉で講座が始まりました

 

例えばナルニア国物語

喜びの文学といわれキリスト教色の強い子どもの本ですが

有名なファンタジー 

映画化にもなりましたね

 

 

ライオンと魔女―ナルニア国ものがたり〈1〉 (岩波少年文庫)

ライオンと魔女―ナルニア国ものがたり〈1〉 (岩波少年文庫)

 

 

儀式とは宗教

生ー死  

人間と動物の違いは死の認識ともいわれている

いわゆる前頭葉

 

身内が死んだとき

心が傷ついたことを癒す物語が必要

納得できる物語が

死をどう受け入れるか、これこそ人間には必要な物語ということだろう

そこで生まれたのが宗教であり儀式

 

儀式  *お葬式 お経は一定のリズム  共通の言語

          *誕生日 柱の傷  子どものが柱に身長を書き込む  

 

変化の激しい現代こそ

変化しない基準が大事とのこと

最初につけたはしらの傷は変化しないから

自分で自分の成長の確認できる

自分でこれだけ成長したという実感が欲しい時代

 

存在と目的があいまるといいが現代は難しくなっている

心がぶれるということだろう

 

だから基軸が欲しい

記念日が良い例

 

儀式はどうやら心を保つためには必要なものらしいですね

 

儀式でも2通りある

☆集団的機能

社会集団の重要な時期におけるモラルと慈悲

例えば、夏働いて収穫を祝う、秋祭り

労働の現場に向かうのはひとりひとり

しかし人間は類的存在

おんなじおんなじの世界

お祭り集団でやるからおもしろい

☆個人的機能

最小集団は家族

変化が激しいからどっかで自分を確認することがいるf:id:tikitito14:20190904142148j:image

 

個人呪術的要素   人間は生まれた時から一人では生きていけない存在

祈りの別名は、関わってます、というらしい

深いなぁ

誕生日一年前を振り返るために子どもにとっては特に大事

一年前と比較することでわかる  

また日本西洋を比較することでも日本がわかる。

 

比較する基軸をはっきりさせるということが大事なのですね

 

おもしろいのは遊戯と儀式の意義

遊戯も儀式と同じ要素を含むということは驚きでした。

 

儀式と遊戯    

★両者が同質であるところは、直接的物質的に効用を持たないこと

これは利益を生じないということですね。

★異質なところ

 遊戯は離説的  ゲームとは 平等な起点からそれぞれがそれぞれの結果に達すること

                         例えば徒競走               

                    要はスタートは同一基準だがゴールが個人差ということ

                                雑談、日本は平等主義と日本の母性原理の勘違いが多い

   儀式は合説的

                         聖と俗   生と死

                         非対称性から出発してなんらかの対称的構造に達する

                         お祭り、結婚式、お葬式

                         最初は格式のある言葉から垣根を徐々にはずし、対象が一体化する

 

☆☆クリスマスとその関連☆☆

サンタクロース  文化史的意味として

3世紀 ローマが衰退しはじめた頃、思想統合させようとした

失敗  正統異端論争   イエスは神か

悪ではない善の欠如

 

ケルト民族木の文化

25日が生誕かは不明だが

木の信仰   キリスト教とドッキング

ケルトと同じようにまとめた

8世紀のドイツ クリスマスツリー協会の前に立てた

16世紀ルター  ツリーにろうそく

18世紀ドイツ  おもちゃ飾る

1843年イギリスクリスマスカード  大英博物館館長  郵便法出す方がお金を払うことになった 普及させるために

ボクシングデー   歳末助け合いうんどう   クリスマスキャロル

セントニコラス伝説

11世紀小人セントニコラス 神の代理

 

セントニコラス オランダ

世界的展開→アメリカへ

 

クリスマスも宗教一辺倒の普及ではなかったということですね

 

雑談(日本の場合)

日本怨霊文化なんでもよかった般若真教  自分らでつくりかえる

伝播  現場でのドッキング

ex)亀姫  

平安時代 結婚しない女性

贈り物爺さん

ぶっ叩き爺さん   なまはげ

 

ここまで話を終えて、

次はクリスマスの代表作品の紹介

 

 

 

マッチうりの女の子

マッチうりの女の子

 

 

アンデルセン

マッチ売りマッチ4本すられた

1本目は暖、2本目は食べ物、3本目はツリー、4本目はおばあさん

物質と精神のコントラスト

  

 

飛ぶ教室 (岩波少年文庫)

飛ぶ教室 (岩波少年文庫)

 

 ケストナー飛ぶ教室

ずるい作者ほど

こどものことを極上のお菓子でできているのと思っている

人間がだれかを愛すことは

相手の十字架を背負うことになる

 

 

サンタクロースっているんでしょうか?

サンタクロースっているんでしょうか?

 

『サンタクロースっているんでしょうか?』

 世界で最も優れた社説

サンタクロースっているんでしょうか

 

以上、子どもにとって、儀式行事、遊戯ゲームは

自分の基軸を確認する意味で、極めて重要だということ。

 

おとなや社会の都合で

意味のないと思っていても

深層心理ではそれをなくすことは許さないということでしょうね。